絶縁材には、固体絶縁物の他にも、油の様な液体、空気・ガスの様な気体まで様々あります。
勿論、それぞれにメリット・デメリットがあるので、使用される環境や条件に応じた設計を行います。
高電圧の絶縁は、絶縁距離を取る空間絶縁が一般的ですが、極力コンパクトに装置を製造するためには、モールド材により固形化して絶縁耐量を持たせたり、絶縁油や絶縁ガスにより絶縁耐量を持たせる方式があります。
絶縁耐量だけでなく、使用する絶縁材によって浸食や化学反応による腐食や有害化等が無いように、個々の部品や電線、結束バンド等の配線材料に至るまで、細部に渡り検討が必要になります。
当社は、シリコンモールド材料を常備在庫し、任意の型に固形化するとともに、脱気処理により確実な絶縁耐量を持たせることができます。
また、絶縁油やSF6等の絶縁ガスを取り扱う装置を多く取り扱っており、そのノウハウや関連設備を所有しています。
ユニット型の直流高電圧電源のCW部、高電圧半導体スイッチの高圧基板部等に、シリコンモールドによる絶縁方式を採用しています。
また高電圧プローブ内部には、SF6の絶縁ガスを封入しています。