技術紹介

高電圧半導体スイッチ技術

この技術に関するキーワード

  • 半導体スイッチ(半導体デバイス)
  • ドライブ回路技術
  • 高電圧パルス回路設計
  • 放熱・冷却技術
  • カスタム設計技術

どんな技術?

当社は、従来の電子管に代わる高電圧半導体スイッチの開発・製造を行っています。
近年、半導体素子は、高速化、低損失化、高電圧化の需要より、Si(Silicon)からSiC(Silicon Carbide)やGan(Gallium Nitride)を用いた高機能なデバイスが多く開発されており、インバータ機器の普及も相俟って、高電圧・高繰返しで使用できる半導体スイッチの応用範囲も広がっています。
当社では、先駆けて高電圧半導体スイッチの開発に取組んでおり、お客様のニーズや用途に合わせてご提案をいたします。

何が難しいの?

半導体素子単体の耐電圧は1,200V~1,600V程度までが一般的で、これ以上の耐電圧を持たせるためには素子直列接続により耐圧を均等分配する必要があります。一般的には均圧抵抗へ電流を流し均等化を行いますが、ここでは無駄な電力が消費されてしまいます。この電力を最小限に抑えようと電流を減らしていくと、半導体素子の個体特性により均等に分圧されない事象が発生します。
次に、各素子への同時高速指令が行え、ノイズにより誤動作しない高度なドライブ回路技術が必要になります。
加えて、小型化や高信頼性が求められ、複合的な要素技術が必要となります。

当社はどの様に解決しているの?
当社の技術はどこが優れているの?

当社では、半導体素子1点1点を特性評価試験により選別する事で、直流的にもパルス的にも最適な動作となるような工夫をしています。
永年蓄積した高電圧半導体スイッチや高電圧回路のノウハウに加え、ノイズ対策を配慮した光トリガ、高耐圧のためのモールド技術と放熱・冷却技術を兼ね備えた信頼性の高い高電圧半導体スイッチをご提供いたします。

どのように生かされているの?(実績)

当社半導体スイッチを用いて、任意の高電圧パルス回路を構築することができ、お客様の用途に合わせて実験回路を構築することができます。
その際には、お客様が必要とする条件に基づき、回路構成のご提案など技術支援も行います。
また、当社の直流安定化電源や高電圧回路技術を組み合わせて、ご要求に合わせたパルス電源のカスタム設計を行っております。お気軽にお問合せください。

この技術を使用した製品一覧

高繰返し型
高電圧半導体スイッチ(標準型)

36kVまでの半導体スイッチをシリーズ化
様々な高電圧パルス回路に応用展開できます。

高繰返し型
高電圧半導体スイッチ(特別仕様)

最大150kV耐圧仕様の製作実績があります。ご要求に応じ、カスタム製作いたします。

単発・大電流型
高電圧大電流半導体スイッチ
(イグナイトロン代替)

イグナイトロンの代替スイッチを開発しました。
水銀レスで環境にやさしい半導体スイッチです。

高繰返し・大電流型
高電圧大電流半導体スイッチ
(サイラトロン代替)

高電圧化の特殊用途で使用されるサイラトロンの代替スイッチを開発しました。メンテナンスフリーで加速器施設の長期安定運転に貢献します。

組合せ技術
インバータパルス発生器

EVモータの寿命評価用試験器です。
インバータサージ波形を模擬した試験が行えます。

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